無敵の人(予備軍)日記

2022年8月時点では、Quoraに書いた文章の転載先として開設しました。無敵の人の成り立ちを描きたいと思います。

年金受給額は増やせるそうです。「未納が多くて不安」な中高年でも増額できる方法を教えてくださいませんか?

私も未納期間(免除期間)があるうえに、長寿家系の末裔なので、とても心配です。自分が立てた質問かと思いました。タイムリーな質問を有難うございます。

既に様々な手法へのリンクを含むファイナルアンサーは出ているようなので(そこに出ていないのは加給年金、あと厚生年金の継続くらい。考え方によりますが)、情報系の回答はもう不要でしょうから、個人的にやっていること、やろうと思うこと、その他雑感をつらつらと書きます。

自分のケースは、生涯、年収200万円未満の非正規労働者を継続したケースです。40代後半で不意打ちで離婚して、自分の年金を備えていなかった&キャリアも構築していなかったパターンです。そんなタイミングで、そんな悪条件からでもなんとかなる(なんとかする)例として。

まず国民年金高齢任意加入は(途中で事故でもない限り)必ず行う予定です。今の制度では60~65歳までの期間限定ですが、自分が対象年齢になる頃には、もっと先まで出来るようになると予想しています。延長されたら、延長された分だけ加入します。

次に国民年金繰り下げ受給も必ず行う予定です。70歳まで繰り下げしたら42%の増額です。今は70歳までしか選べませんが、こちらも、自分が60代に達するまでには、もっと先まで繰り下げ出来るようになると予想しています。75歳まで繰り下げして約2倍(1.42×1.42≒2)になると助かります。私は団塊ジュニア世代なので、この世代が受給を遅らせることは、人口ピラミッドのピーク(2040年頃)をずらす意味で意義があるので、おそらく対応すると読んでいます。

追加で、なんらかのタイミングで国民年金に加入する期間が出来たら、付加年金基金も加入する予定です。基金は、平均寿命まで生きると自分が払い込んだ額が戻ってくる設定なので、自分のような長寿見込者には価値のある制度です。付加年金は受給額が月200円と少額なので(制度が出来た当時はともかく今の存在意義は)不明な制度ですが、こちらは2年で元が取れるので、絶対やる値打ちがあります。

iDeCoNISA(積立)、満額やっています。厚生年金加入者なので満額と言っても少額です。NISAは米株インデックス100%、iDeCoはその他にも1/3ずつ分散しています。始めたのはここ数年で、始めた時期が良かったので順調に増えましたが、今年は資金を避難させておくべきか迷っています。せめて株を債権系に移すべく、タイミングを見ています(出遅れました)。

他に、民間の個人年金やってます。ドル建てリタイアメントインカムという製品です。繰り下げ期間をこれで賄う予定です。年率3%程度のリターンにしかならないので、キャッシュで持っておくかインデックスでもよいのかもしれませんが、私の場合はリタイアメントビザで海外に移住する夢があるので、その時に月1000ドル以上の年金として扱えるリタイアメント保険をやってます。ドルが暴落した時に一時払いしてもよいわけですし。(そういう時期は株も暴落してるから、株に突っ込むべきなのかも。と思いつつ、始めた時期が最近ゆえ暴落期を経験したことがないので、この選択です。)

民間リタイアメントインカムは、上で述べた任意加入・繰り下げの対象期間延長が無かった場合の保険としても考えてます。というか最初はそのつもりで始めたのですが、後からリタイアメントビザに使う欲が出て来ました。

最近知ったのですが、移住先で家政婦をするという選択もあるそうです。そうしたら、移住期間は生活費をかけずに、人の役に立ちながら住むことも出来るなあと皮算用しています。リタイアメントビザで労働して良いか分からないので、住居と現地生活に伴う諸々を提供してもらう代わりに家事労働を無償で提供するような交換関係が出来たらよいなと思っています。

どなたか海外在住者で交換に興味のある方、連絡先交換してください。

(※本当は、こういう人はリタイアメントビザの想定外です。自分のお金で現地経済に貢献する制度なので、よい子は真似しないように。)

このようにすれば、年収200万円未満でも老後を乗り切れる、乗り切るためには、国民年金の高齢任意加入・繰り下げ受給の対象期間の拡大をお願いしたいです。人口ピークの抑制に役立ちますよ(誰に言ってるんだ)。

 
初出:2022年2月14日

貧困から抜け出せず 趣味も、旅行もできず 貧乏暇なしで働いてるとこもあるんでしょうか?

私はそうです。週5で時給で働いて年収160万円(額面)で、最低限の食材を買いに近所のスーパーに往復するだけで生きています。一食予算100円×1日2食。オール自炊。昼は自炊弁当です。

休日は自転車で近所のスーパーに行くだけです。去年自転車が壊れたのですが、3千円の修理代に卒倒しそうになりました。

服は基本買わず、あるもので済ませます。どうしてもどうしてもどうしても買わないといけない時は中古で300円の予算で入手します。メルカリで、ありふれたアイテムなら送料込でこの価格であるので、非常に助かっています。

散髪はセルフカット

携帯は本体を数百円で入手し、月1GBのプランを500円で契約し、普段は200kbpsの低速で使っています。

電気代は酷寒・酷暑期は3千円、それ以外の時期は1500円くらいです。ガス代は1500〜2000円。灯油がシーズン2缶で年間4千円(月500円)。色々工夫して乗り切っています。

100円ショップで物を買うにも、迷いに迷って、数ヶ月考え抜いて必要だったら買う、みたいな生活です。

趣味にお金を使うとか、旅行とか、全く考えられないです。

生涯賃金が低いので年金が全く期待出来ないので、切り詰めに切り詰めて、老後のために貯金しています。

たぶん一生こんな生活です。家事は好きなので、年を取って今の職場が続けられなくなったら、どこかで住み込みの家政婦でもして、身体が動けなくなるまで働けたら嬉しいと思っていますが、雇ってくれるところがあるのか心配です。

家政婦が無理なら介護ですね。とにかく一生働きます。

経歴不審で普通の会社には雇ってもらえない人間なので、一生最低賃金で働くのは仕方ないと思っています。自己責任です。

初出:2022年2月6日

日本の会社が指示待ち族を量産してきた理由は何でしょうか?

「日本の会社が指示待ち族を量産してきた理由」を「梯子外し」というキーワードで解説します。

(古い体質の)日本の組織は「梯子外し」をするんですよ。ある方向に誘導しておいて、数度はそれで認めておいて、ある時、急に「何勝手なことをしてるんだ!」と厳しく追及します。そして、それが本当に会社にとって問題だから追求するわけではなく、「従業員教育」を目的としてそういうことをします。

この従業員教育というのは、「従業員の生意気さを矯正する」「仕事が出来るからと大きな顔をさせない」「誰が上なのか分からせる」「業績を上げるも上げられないも、上の胸先三寸」ということを体に叩き込む目的です。もちろん急にやると辞めてしまうので、逃げ道を塞ぎつつ、色んな合わせ技で、徐々にそういう状態に持って行きます。また組織内の協力体制は非常に強固です。

余談ですが、こうして「上への恐怖を徹底的に叩き込み、従順に育てあげた人材」を、古い体質の会社は「この会社が大切に育てた人」と呼びます。

これ経験すると、いつ梯子外しモードが発動するか分からないので、された本人はもちろん、周囲で目撃した者も「スタンドプレーはしない」「自己判断はしない」「指示が無いことはやらない」「指示を文書で下さい」人間になります。非常にコントロールの行き届いた組織になります。

また、こういう組織では、残っている従業員は「生き残るためには単独行動をしない」という戦略を取ります。単独行動をしていると、いつ口裏合わせて梯子外しされるか分からないので、いつも用件に対して多過ぎる人数で参加し、互いに監視し合いつつ互いの身を守り、エビデンス作りに余念がありません。

1人で済む外出に5~6人で参加し、待合場所には全員1時間以上前に到着しています。「誤った時間を伝えておいて、伝えた人は正しい時間を言ったと言い張る(それを聞いたと証言する人物も現れる)」のは、梯子外しの常套手段だからです。

こういう所では、「後から指示の内容を書き換えられない」ように、「指示を受けたら、その内容を関係者一同に電子メールで送信して、それをさらにプリントアウトして日付印を押して、日付印の近傍に受信時間や自分のメモを手書きして、その紙を隠し持ち、さらに時計と紙を一緒に撮影しておく」なんて備えを日常的にしています。これが「日本は紙を止められない」と言われる所以です。電子データだと後から改ざん出来てしまいますから。

こういうことをしているので、(古い体質の)日本の会社の生産性が高くなるわけがありません。

また、こういう手法を駆使する集団を「村社会」と呼びます。会社に限りません。

(※転載歓迎。※拡散歓迎。広めてください。)

初出:2022年1月6日

日本のワーキングプアの実態について教えてください。なぜそうなり、なぜ抜け出せないのでしょう?

経歴に不審なところがあるからです。

始めはちょっとしたことでした。私の場合は転職してすぐのタイミングで職場で火事が起きて、事業所が移転して通勤し切れなくなって、短期離職歴が付いてしまったことでした。お決まりの、何ヶ月も次の仕事が決まらず、諦めて派遣しながら転職活動になりました。

その後は、行くところ行くところ、問題だらけでした。問題は主に2種類です。(1)経営者が変で「全員参加の職場いじめ(兼監視)」体質になっていて、それに参加しないので追い出されるか、(2)経営者がしっかりしないので、従業員の誰かが好き放題して「嘘だらけ罠だらけワールド」を展開していて、罠に掛かって追い出されるかでした。まともにやってもそれなりに難しいのに、嘘と罠と嫌がらせの中で、それに対抗しながらやって、うまく行くわけがありません。うまく行くものもうまく行かない状態です。

そういう転職を何度も繰り返した後に、この経歴では、そういう職場しかないことが分かって、ワープアやってます。また、最後の前職で、家族や財産を剥がれて孤立して追い詰められる展開を経験し、そういうことがあり得る、「嵌める側が嵌める気になってやれば現実に可能」であることがわかったので、もう一度アレを繰り返したら生き残れない(今度こそ破綻するし、発狂する)と思い、「正社員=奴隷契約」の意味が身に沁みて、まあ責任の無い立場というか、ワープアやってます。

ホワイトな人にはさっぱり分からないだろうし、どんな職場にも問題があってそれを我慢/対応出来ない方に問題があるとか、私の方が頭がおかしい(被害妄想・思い込みの強い人)と思われるのがオチだと思いますが、世の中には「フィクション顔負けの地面師のような罠」を仕掛ける人とか、「嘘と罠が二重三重に仕掛けられていて何が本当なのか分からない職場」とか、そこで働くと何故かプライベートで事件に巻き込まれて「働くほど貧しくなる」職場とか、それでも辞めないと身の安全に脅迫が来る職場とか、あるわけです。

まあ書いても問題なさそうな無難な分かりやすそうな例で言うと、車複数台で1台を狙って、あわや事故と慌てさせた状態で本命が出て来て当たってしまい「自分に非がある事故」の出来上がり。何故かその時がたまたま保険の切れ目で、たまたま緊急の仕事が続いてよりによって手続出来ていなかった時にそれが起こる。年収超えの借金の出来上がり。後に、会社と、自分の動向を知る者が裏で繋がっていて(そういえばコイツが近付いて来たのは入社後だった)、保険のタイミングを狙われて、あの時の周囲の車も全部グルで仕組まれていたと(ほのめかしで)知る。こんな手法です。

法的手段に出ればいいと思われるかもしれませんが、それが職場絡みというのは、ほのめかしと、タイミングが良過ぎるのと、プライベートの事件と職場の情報を合わせて可能になることがあるなど、なかなか奇怪で複雑であり、決定打が無く、立証するのが難しい手法で、決してボロを出さないようになっています。歴史的に、こういう手法ばかり磨いて来たのかと思います。というか古典なんだと思っています。

ワープアが言っても説得力ないけど、日本の中枢も、結構こんな感じになってると思う。適応障害とかね、ずっとこんな世界で生きてるとなりますよ。

で、本題に戻って、こういう目に遭ってると、もう働くのが馬鹿らしくなりますよね。こんな辞め方ばかりしてたら、履歴書はどんどん不審になるし、ホワイトな会社からしたら本人に問題があるようにしか見えないだろうし、ピンと来るのは自分もそういうことやってる会社だけだし、そういうところは「好きな奴を好きなタイミングで辞めさせる方法論」持ってるからこそ不審な奴を採用出来るわけだし、「もうそろそろ諦めて思い通りにならんかな」って口開けて待ってるし。

ああいうところで集団イジメに参加してる人と、ワープアと、どっちがいいか分からないよねって、私は思うわけです。

(※転載歓迎、拡散してください、広めてください)

初出:2021年12月25日

12年間勤務して、手取りの月給が14万円の人が「日本終わっている」と言ったところ、ホリエモンが「終わってるのはお前」と言いました。終わっているのは「日本」「企業」「お前」「ホリエモン」のどれですか?

額面が14万で手取りが10万円で働いています。この人は12年間勤務してるから珍しいだけで、短期で非正規を転々としてる人間の間では全く珍しくない話です。

みんな簡単に転職とか言いますが、前職14万だったら、その後どこも雇ってくれないです。

ホリエモンと企業と日本には、何も思うことはありません。そりゃそっち側から見たらそうだろうなーとしか。

こんな私ですが、iDeCoとNISAとふるさと納税は満額やっています。年収が低い分、厚生年金は期待出来ないからしっかり引き締めておかないと。年収200万以下はiDeCoの上限を自営扱いにして欲しいです。

初出:2021年12月12日

収入が年金だけになり、資産を減らしていく生活はどれくらい不安になる事ですか?

その場合、不安だから年金の範囲内でお釣りが来るように生活し、資産は減らさないらしいですよ。

diamond.jp

 

  • 概して、人々は自分の資産を使い始める(取り崩す)のが非常に遅い
  • 60代から90代までの退職者全体で、年齢を問わず世帯支出と世帯収入の中央値比はほぼ1:1だった。つまり、いつまでも収入と同程度の支出を続ける傾向にあり、退職しても資産には手をつけないという傾向を示している

私も収入の半分以上は絶対使わず貯金に回すタイプなので、感覚的にもよく分かります。アメリカの調査結果でこれだから、日本はもっとケチもとい堅実だと思います。

ただこれ、マクロで見ると経済が縮小してしまいます。だから解決すべき課題だと思うんです。

大体、なんで資産に手を付けられないかと言うと、この先何があるか分からないから、不測の事態が起こって大金がかかるかもしれないからです。ただその確率は低い(平均的には少額で済む)ので、みんなが個別に最悪ケースに備えると、実リスクよりも過剰に貯金に回り、経済が縮小してしまいます。

そういう時は、保険の出番です。ということを、引用した記事をたまたま今日目にして、ちょうど考えてたところでした。

初出:2021年11月15日

転職を繰り返すと分かってくる事ってありますか?

  • 転職を繰り返す度に、自分の価値と待遇が下がる。
  • 「どこの会社にも馴染めなかった人」として、敬遠される人材になる。
  • 一般媒体に出ている求人には、もれなく問題がある。
  • 嫌がらせが、万能の教育手段として広く採用されている。
  • 従業員が思い通りに動かない場合は、嫌がらせによって「お前は間違っている」と伝え、本人に考えさせる。下手に言葉にすると労働争議の場で不利になるので、言葉にはしない。間接的な嫌がらせやほのめかしを使う。
  • ほのめかしによって思い通りに動かすために、国語能力(作者の意図を読み取る力)が重視される。
  • よく働き上の目に留まると「よき奴隷候補」として、特別な奴隷教育(洗脳)コースに乗せられ、大変なことになる。
  • 忖度できないと働き続けられないが、頭角を現すと上記奴隷コースに乗せられてしまうので、ほどほどに働くことが重要である。
  • その会社の社員をよく観察し、社風を理解して素早く順応し、埋没しないと生きていけない。
  • 昔から言われている「目立つな」「ほどほどに働け」「能ある鷹は爪を隠す」の有効性が、転職を重ねるほど身に染みてくる。
  • オーナー企業に気をつけろ。(※転載歓迎。拡散歓迎。広めてください。)

初出:2021年11月12日